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電子カルテを導入する前に確認!電子カルテに求めることが多すぎる場合

電子カルテ

どうも。しよです。

 

今回も電子カルテについてです。

再度、電子カルテを導入するための目的を確認しましょう!

 

電子カルテの選定

前回の記事で電子カルテの選定をするときは

目的・目標を明確にすることをオススメしました。

 

sho-sh.hatenablog.com

 

あるドクターからの相談

先日、開業する先生から電子カルテ選定の相談を受けました。

あまり細かいことを書くわけにもいかないのですが 

相談内容は

『自分の希望するカルテがない』

ということ。

 

この先生は目的ははっきりしています。

そして電子カルテに求める内容を箇条書きにもしてありました。

かなりたくさん。

そう。かなりたくさん。。。

 

今回の電子カルテが見つからない理由はズバリ

求めること多すぎ!

それに合わない電子カルテを排除していくと

何も残らなかった。。。というパターンです。

 

優先順位

この場合は箇条書きにして書いた内容の優先順位をつけてもらいました。

優先順位の低いものから見ていって、運用でカバーできるものや

何かで代用できるものについて妥協できるかどうかの確認をしてみます。

そうすると電子カルテの選択肢がだいぶ増えました。

もう1度それらの中から選定です。

 

病院用の電子カルテとは違い、診療所用はできることが限られています。

どうせ導入するならあれもこれも!と思うかもしれませんが

運用でカバーできること、代用できるものがある場合は

そちらを利用することで無駄な費用をかけなくてもすむ場合もあります。

 

電子カルテと周辺機器との連携について

電子カルテと周辺機器、、、例えばPACSなどの画像系、医療機器、透析のベッド、その他モロモロ。

これについても確認が必要です。

連携実績があるもの、ないもの。ないとしたら連携してくれるのか。

またできる場合はどこまで連携できるのか。

 

クラウド型の場合、周辺機器との連携のハードルが高い気がします。

 

あ。もう1つ重要。この連携についても費用が発生します。

連携するには連携するためのプログラムが必要だったり、それなりに仕組みが必要となります。

ただ、初期費用だけではなく、連携についての保守費用も発生する場合も。

なんでや?!と思います??

それは連携することによって障害の起こる可能性が増えるからです。

例えば

『検査数値が電子カルテに取り込まれていたのに、急に取り込まれなくなった』

よくあることですが、障害発生時には対応する必要がありますので、保守費用が発生します。

 

この連携費用、会社によってマチマチなので確認は必須。

広告では安くうたっている電子カルテも、それらを全部あわせると高くなる可能性も。

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おまけ

余談ですが今回の優先順位です。

  1. 某医療機器との連携
  2. 院内検査機器との連携
  3. 院内検査と外注検査の同一項目を同列で表示
  4. 5年ごとの更新がない
  5. 災害のあった時のために簡単にバックアップを取りたい

    以下略

 

診療所用の電子カルテは3が対応できるものがほぼありません。

この優先順位が3番目なので、ほぼ選択肢がなくなります。

 

しかーし。。。ここは疑問なんですよね。

これについてはこの先生からだけではなく

他の医療機関でもご要望として何回かお聞きしたことがあるのですが

だいたいどこの電子カルテもNGなんですよね。

どこか対応してるところないのでしょうか。

 

まとめ

最終的に、先生の希望する内容を全部叶えられるものは、病院用の電子カルテしかないんじゃないの??という話になりました。

その先生の開業したいと思っている規模の無床診療所では病院ほどのシステムは不要ですし、そこにコストをかけるのはもったいない。

ということで、先生も納得され、妥協点を探し始めました。

開業までにはまだまだ時間があるので、今後もしばらく理想と現実にぶち当たって悩むと思います。

 

もし、やりたいことが多すぎて電子カルテがない!ってなってしまった場合は

優先順位の低い方から妥協できるものを探してみてください。

 

以上です!

 

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