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医療費を上手に節約~その1~

医療費の節約

どうも!しよです。

もう年末ですねぇー。。月日が経つのが早すぎてビックリです。

みなさんはどんな1年を過ごしましたか?

さてさて、、、前回は医療費控除の申告について書きました。

 

www.shoku-pan.net

 

1年間の医療費が高額だった場合、医療費控除で支払った医療費の一部が返ってきますよ~~という内容です。

今回は……

そもそも医療費って節約できないのか?!っていうこと。

考えてみてください。

いかに安く買い物をするか、スーパーのチラシを見たり、ネット検索したりしているのに、 医療費は何も考えない???

医療費も節約できるんですよー。

 

賢い節約で賢い患者!

これは改めて書かなくてもいろんな公的機関が案内していたりします。

今回は協会けんぽのサイトに記載されている内容をもとに解説してみます。

 

医療機関のかかり方で上手に節約! | お役立ち情報 | 全国健康保険協会

 

はい。。。ここのサイトには『医療費を減らす5つのポイント』として

  1. 「かかりつけ医」をもとう!
  2. ハシゴ受診は体とお金の負担が大きい
  3. 時間外受診は割増料金になる
  4. 意外に高い子どもの医療費
  5. 子どもを病院に連れて行くか迷ったら救急相談へ

 

この5つがあげられています。

それぞれの詳細も書いてありますので、じっくりリンク先を見てみてください。

これ、その通りだろうなぁって思う内容です。

 

ここからは個人的見解による5つのポイントの解説です。

特に『3』時間外受診について!これは時間外だけでもないんです。

ま、これについては順を追って。←後回しってことw

 

「かかりつけ医」をもとう!

できるだけ家の近所に「かかりつけ医」をもち、かぜなど日常よくある病気のときは、まずは「かかりつけ医」を受診しましょう。

とありますね。

これは先日ブログで書きました。

前回の記事です。 ↓ ↓ ↓

 

www.shoku-pan.net

『かかりつけ医』をもたず、『大病院へ行けば安心!』と思って、

ちょっとした風邪でも腹痛でも、紹介状もなく大病院へ行くとします。

その場合、数千円かかるんですね。

その件については上の記事をご覧ください。

 

ハシゴ受診は体とお金の負担が大きい

そして2番目。ハシゴ受診!

引っ越しや病院からの紹介など、やむを得ないこともあると思うけど、そうじゃないケース。

最初にかかったお医者さんとソリが合わないとかだけではなく…

「なかなか症状がよくならないから」、「新しくできた病院の方がよさそうだから」など、安易な理由で次から次へとお医者さんを変えるのは“ハシゴ受診”と呼ばれ、患者さんの側に大きなデメリットが生じます。

だそうです。

これはどういうことか、というと。。。

簡単に箇条書きします。

  1. 初診料が医療機関ごとにかかる
  2. 大病院の場合は紹介状がないと特別料金
  3. 同じ検査を繰り返し受ける
  4. 同じような薬を処方される

 

『初診料』が医療機関ごとにかかる

医療機関は初めて行った時には『初診料』がかかります。

『初診料』は2,820円でここに処置やら検査やらの費用が追加されます。

このうち保険適用された金額(社会保険なら3割)を医療費の患者負担金として、

患者さんは窓口でお支払いすることになります。

『初診料』は2,820円なので3割負担だと約850円。最低でも約850円は必要ですね。

初診の場合は検査をしたり、お薬をもらったりなど、他にもいろんな費用がかかる場合があります。

 

診察を継続するのなら、2回目以降は検査等もありませんし、診察料も初診料ではなく再診料になります。

だいぶ費用負担が減ります。

『再診料』は720円で3割負担だと約210円。最低でも約210円です。

 

ところが『もらった薬が切れたから家の近所の医療機関に行って同じ薬もらおー!』とか、『新しいクリニックができたからそっちに行ってみよー』と思って、別の医療機関に行くのなら、2回目以降の費用負担ではなく、再び1回目の費用負担からのスタートになってしまいます。

 

大病院の特別料金

大病院の場合は、前述した通り、紹介状がなければ初診料などに加え、特別料金の数千円が追加です。

 

同じ検査の繰り返し

検査はその医療機関ごとに実施されることがほとんどで、最初の医療機関で実施した同じ検査でも次の医療機関でも同じように実施することは少なくありません。

実際に自分自身が近くのクリニック⇒中病院⇒大病院と3つの医療機関へ紹介状を持ってかかったことがありますが、

紹介状があるにも関わらず、その医療機関ごとに同じ検査(と思われる)を行ないました。

最近では地域医療連携(地域の医療機関が検査情報などの医療情報の共有をすること)によって、そういうことも少なくなっている地域もありますし、

疾患や状況によっては紹介状に検査結果等も書いてあるので、省略されるケースもあると思います。

それでも各医療機関によって検査機器の性能の違いなどもあったり、患者のその時の症状によって、やはり医療機関ごとに検査するというのがまだまだ一般的ではないかと思います。

ただ、紹介状などを持たずに他の医療機関へかかる場合は情報の連携もありませんので、同じ検査を繰り返すことになるのは必至。

とくに検査の中でもCTやMRIなどの画像診断は検査料が高く、お財布的にも負担が大きくなりますが、それだけではなく、繰り返し受けることは体にも大きな負担となります。

 

同じような薬の処方 

お薬手帳を持参せず、同じような症状で別の医療機関にかかるのであれば、おそらく同じような薬を処方されます。

処方せんを発行された場合は、それを調剤薬局に持ち込むことになりますが、その調剤薬局へ支払う医療費もさらに支払うことになります。

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かかりつけのお医者さん

かかりつけのお医者さんは、自分のところに保管(保存)されている患者さんの過去のカルテも含めて診療情報を確認し、病気の経過や薬の効果などをみながら、最も効果的な診療計画を立て、治療を行ってくれます。

ところがその治療を患者が勝手に中断してしまったり、医療機関を変わってしまうと治療はふりだしに戻り、診療計画も最初から立てることになってしまうので、お金だけではなく時間もその分多くかかってしまうんですね。

 

かかりつけのお医者さんに診察してもらって疑問や不安がある場合は、積極的に質問するなど、コミュニケーションを図る努力をしてみてください。

 

違う医療機関へ行きたい!

ただ、人間ですから、合う合わないはありますよね。

どーーーしても他の医療機関へ行きたい!!という場合。

その場合は、最初にかかった医療機関(かかりつけのお医者さん)にその旨を相談しましょう。

例えば、希望先の医療機関には専門的な検査や治療がある、家に近い、知り合いがいる等。いろんな理由があると思います。

なかなか他のところに行きたいとは言い出しにくいと思います。

わかります。わかりますが、自分の体のことですから…

ちゃんと相談して、必ず紹介状を書いてもらいましょう。

紹介状には治療の経過や検査結果、どうして紹介することになったのかなどなど、いろんなことが書いてあります。

場合によっては同じような検査をしなくてもすむ可能性もありますし、お薬の重複はなくなります。

初診料に特別料金が加算されることもありません。

 

また深刻な病気と診断され、その診断結果や治療法について他の医療機関にも意見を求めたい場合、『セカンドオピニオン』を申し出ることもできます。

『セカンドオピニオン』とは、患者さんが納得できる治療を受けるためのものです。

『セカンドオピニオン』を申し出ると、かかりつけのお医者さんは検査結果や画像情報など必要な情報を紹介状にまとめ、紹介先の医療機関に渡してくれます。

紹介状を書いてもらうにはその分の費用もかかりますが、健康保険が適用され、初診時の特別料金加算や検査等の重複がなくなるので、結果的に医療費の節約になります。

 

続く

長くなったので、

  • 時間外受診は割増料金になる
  • 意外に高い子どもの医療費
  • 子どもを病院に連れて行くか迷ったら救急相談へ

この3点は次回に回します。

今回のまとめです。

医療費は国の制度で決められていますが、少しだけ制度を知ることによって節約をすることができます。

医療費の節約は家庭の医療費の削減につながり、しいては国の社会保障費の削減にもつながります。

 

ということで、次回も続けて節約の方法をお伝えしたいと思います。

 

ではまた次回~。