医療情報技師試験を受けようと思っている人へ!過去問Part18
2017年医療情報システム系 過去問
はいー。どうも!しよです。
もう試験もすぐそこです。今日も追い込み追い込み♪
医療情報技師試験の過去問+しよさんのぼやき付解説いきまーす。
過去問その1
リース契約(ファイナンス・リース)について正しいのはどれか。
- 物件の所有者はリース会社である。
- リース料には保守料が含まれている。
- リース期間中の中途解約はいつでも可能である。
- リース会社はリース物件に対する瑕疵担保責任を負う。
- 契約期間満了時は必ず再リース契約をしなければならない。
回答と解説
正解:1
1)ファイナンス・リースとはユーザーが選定した物件をリース会社が取得し、ユーザーに賃貸する仕組み。
2)リース料⇒ユーザーが-リース会社に支払うもの
保守料⇒ユーザーがメーカー・ディーラーに支払うもの
3)リース契約は契約時に期間を設定し、支払額などが決まるので、途中解約は不可なことが一般的。
4)リース物件に対する瑕疵担保責任はメーカー・ディーラー
5)リース期間終了後は物件を返却するか、再リース。
電子カルテ等、医療情報システムはリース契約をされるところが多い。
最終的に見積りはディーラーからリース会社へ渡し、リース会社と売買契約をして、リース会社から一括で購入金額を支払ってもらう。
リース会社は医療機関からだいたい5年で分割して費用を支払ってもらう。
契約には審査が必要。医療機関でもリース審査に通らないところが出てきた…
過去問その2
医療情報システムにおける技術的安全対策でないのはどれか。
- アクセスの記録
- 盗難、窃視等の防止
- アクセス権限の管理
- 利用者の識別及び認証
- ネットワークからの不正アクセス防止
回答と解説
正解:2
2)情報端末やコンピュータ、情報媒体等を物理的な方法によって保護する物理的安全対策に含まれる。
医療情報システムの技術的安全対策とはシステムの機能として組み込まれるセキュリティ対策をいう。
物理的安全対策、技術的安全対策に加えて、システムの運用管理規定を定めてPDCAサイクルを回す組織的安全管理対策や、システムにかかわる人々を対象とした規則の周知、教育訓練などの人的安全対策も必要。
セキュリティ対策が十分できてるところがどのくらいあるんだろう…(@_@)
過去問その3
病院と外部の機関とを接続する場合、セキュリティの担保に必要でないのはどれか。
- 利用実態の監査を行う。
- 患者情報は必ず匿名化する。
- セキュリティレベルを一致させる。
- 関連する組織で責任分界点を予め定める。
- 利用者の研修を行い、修了者にのみ利用させる。
回答と解説
正解:2
2)患者情報の相互利用が目的なので匿名化は意味がない。
地域医療連携とかね。患者からの同意は必要やけど。
過去問その4
診療録等の電子保存の3基準にあてはまるのはどれか。2つマーク。
- 運用性
- 可用性
- 完全性
- 見読性
- 保存性
回答と解説
正解:4,5
電子カルテの3原則。「見読性」「保存性」「真正性」。
「見読性」人が見て理解できる…確かに紙カルテって読めないの多いなー。。。そういう意味では電子カルテになって読みやすくなった。
あと少し。今週末ですね。がんばりましょーーーー。
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医療情報サブノート第4版 [ 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 ]
医療情報技師試験を受けようと思っている人へ!過去問Part17
201X年医学医療系 過去問
はいー。どうも!しよです。
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医療情報技師試験の過去問+しよさんのぼやき付解説いきまーす。
過去問その1
インフォームドコンセントについて誤っているものはどれか。
回答と解説
正解:1
1)インフォームドコンセントは医療法
医師が患者に対して、治療を開始する前にこれから始める治療内容について
「なぜこの治療が必要なのか」「どのくらいの期間がかかるのか」
「この治療をする ことによる効果はどういったものか」
「治療にかかる費用」等をわかりやすく説明をし、その上で患者から同意を得ること。
3)「ヘルシンキ宣言」で倫理指針。
5)「リスボン宣言」で患者の権利が明文化。
手術前に個人でも受けたし、家族同席でも受けた。。。
過去問その2
インフォームドコンセントについて正しいのはどれか。
回答と解説
正解:3
3)幼児の場合は代理人(保護者)の同意。
1)障害者であってもインフォームドコンセントは必要。
2)緊急時は一般的な治療を優先させて事後に。
4)インフォームドコンセントは十分かつ正確な説明を行う。
5)患者の同意必須。
医療従事者はあらゆる医療行為について患者からインフォームドコンセントを得る必要があると考えるのが一般的。
過去問その3
医療法で規定されているのはどれか。
- 応召義務
- 無診察治療の禁止
- 診療録の記載義務
- 診療内容の守秘義務
- インフォームドコンセントの努力義務
回答と解説
正解:5
5)1997年医療法改正で医師だけではなく、医療従事者の努力義務も明記。
1)~3)は医師法。
4)診療内容の守秘義務は医師、歯科医師、薬剤師、助産師の場合は刑法、その他医療従事者についてはそれぞれの資格法で定められている。
応召義務。医師の働き方改革がこれもあって進みにくいと思う…なんとなし。
過去問その4
患者が主治医以外の専門的な知識を持つ第三者に意見を求める行為はどれか。
- ケアプロセス
- リビングウィル
- パートナーシップ
- セカンドオピニオン
- インフォームドコンセント
回答と解説
正解:4
4)自分の病状や治療方針について専門的な知識を持つ第三者である他施設の医師に求める意見のことをセカンドオピニオンという。
1)ケアプロセスとは入院から退院までの診療・看護を遂行していく過程において診療と看護間やその他チームとの間における業務の伝達プロセスや、チーム医療の実態をさす。
2)リビングウィルとは自らの終末期をどのように迎えたいかについての生前の意思表示。
3)医療におけるパートナーシップとは患者と医療者が人間として対応であることを前提として、医療者が患者の尊厳保持に努めること。
5)インフォームドコンセントとは…前述。
最近、保険にもセカンドオピニオンのサービスがあったり、セカンドオピニオン外来が設けてある医療機関もあるし、セカンドオピニオンが一般的になっていると思う。
実際のところはどうなんだろう?
まもなく試験ですね。Twitterでインフォームドコンセントやヘルシンキ宣言のことなどつぶやいてた方がいたので、
過去問からインフォームドコンセントを中心に抜粋しました。
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医療情報サブノート第4版 [ 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 ]
医療情報技師試験を受けようと思っている人へ!過去問Part16
2017年医療情報システム系 過去問
はいー。どうも!しよです。
もう試験もすぐそこですね。
追い込み追い込み♪
医療情報技師試験の過去問+しよさんのぼやき付解説いきまーす。
過去問その1
生理機能検査に関するシステムの記述について適切なのはどれか。
- 呼吸機能検査の結果は数値のみである。
- 検査レポートの項目・書式は標準化されている。
- 心電図波形を自動判定するためにPDF形式で保存する。
- 心臓超音波検査の画像はPACSに保存することもできる。
- 腹部超音波検査では、患者受付時点で検査内容が確定している。
回答と解説
正解:4
4)PACSは画像情報全般の処理に適しており、放射線以外にも心臓超音波検査画像などの保存に利用されることがある。
1)呼吸機能検査の結果は数値だけではない。スパイロプログラム含む。
2)検査レポートは標準化されていない。
3)心電図波形の自動判定にはデジタル化された波形データ。PDFは閲覧に。
5)腹部超音波検査は患者受付後であっても追加修正が可能。
過去問その2
放射線検査の運用とそれに関連するシステムの組み合わせで誤っているのはどれか。
- 医師が検査を依頼する - RIS
- 検査依頼情報を撮影装置に送る - RIS
- 読影医が画像診断を行う - PACS
- 医師が画像を閲覧する - PACS
- 医師が撮影実施情報を確認する - オーダエントリシステム
回答と解説
正解:1
1)放射線検査の依頼は通常HISから行われるので誤り。
HIS⇒病院情報システム(Hospital Information Systems)
自動受付・電子カルテ・入退院管理・医事会計・薬局管理・診療予約など
(旅行会社じゃないよ( ̄▽ ̄))
RIS⇒放射線科情報システム(Radiology Information Systems)
主に放射線機器による検査と、治療の予約から検査結果までの管理を行うシステム。患者情報などはHISから取得する。超音波、内視鏡、眼底などの非放射線機器による検査と治療も、RISによって一元管理できる。
過去問その3
RISの機能でないのはどれか。
- 検査画像の参照
- 検査依頼の受付
- 使用した造影剤の登録
- 医事会計システムへの実施情報の送信
- 物流システムへの使用物品情報の送信
回答と解説
正解:1
1)検査画像の参照はPACSで。
2)~5)はRISの機能。
PACS(Picture Archiving and Communication Systems)とは医療用画像管理システム。
CR,CT,MRIといった画像撮影装置(モダリティ)で撮影した画像データをネットワークを通じて受信し、保管・管理する。
過去問その4
PACSについて適切でないのはどれか。
- 検像に利用する。
- 画像の保存と交換を行う。
- DICOM規格が用いられている。
- 心電図波形の保管に対応している。
- 画像は1/20以上に圧縮して保存する。
回答と解説
正解:5
5)画像データの圧縮を行うと画像が劣化して診断や説明に支障をきたす可能性がある。20分の1以上の圧縮は容認できないという報告アリ。
圧縮したら画像が劣化するっていうのはわかる(●´ϖ`●)
検像ってナニ?⇒診断装置で撮影された画像をチェックして、診断に不要な画像を削除したり構成や順序を変更することで診断をしやすくしてから画像サーバーへ送る。このチェックや編集作業のこと。
まもなく試験ですね。受験される方、がんばってください!
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医療情報サブノート第4版 [ 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 ]
医療情報技師試験を受けようと思っている人へ!過去問Part15
2017年医療情報システム系 過去問
はいー。どうも!しよです。
もう試験もすぐそこですね。
今さら…とは思わずに、追い込みかけましょう!
医療情報技師試験の過去問+しよさんのぼやき付解説いきまーす。
過去問その1
オーダエントリシステムの抗がん剤プロトコルに関する機能として適切でないのはどれか。
回答と解説
正解:2
2)ロット番号の記録が法令で義務付けられているのは特定生物由来製品なので抗がん剤は違う。
1)抗がん剤は細胞毒性の強さから休薬期間が定められていることがあり、休薬が必要とされる期間中に投与されることがないよう管理することが必要。
3)~5)抗がん剤は投与量を厳格に管理することが必要。
つい最近、抗がん剤を誤って39日間連続投与し、患者さんが亡くなった医療事故がありました。
このように抗がん剤は誤った投与をされると命に関わることも。
抗がん剤は体表面積や腎機能などの検査結果をもとに投与量を決定し、累積投与量を管理していくことになる。
過去問その2
臨床検査情報システムが有する品質管理機能でないのはどれか。
回答と解説
正解:3
3)ストレスチェックは労働安全衛生法に基づき、メンタルヘルスを管理する目的で実施されるもので、臨床検査の品質管理とは関係ない。
1)デルタチェック:同一患者について直近の前回値との差や比をチェック
2)レシオチェック:項目間で相関性のある検査項目について項目間の比や差をチェック
4)リミットチェック:予め設定した範囲から外れた測定値をチェック
5)パニック値チェック:生命に危険が及ぶ限界値として予めパニック値を設定した項目について、その値に達するか、それを超える異常値をチェック
最近、労働環境の改善等でストレスチェック制度という言葉を耳にすることも増えてきた。今後働き方改革などでますます脚光を浴びると思う。詳細は文末へ!
過去問その3
検体採取ラベルに印字する必要がないのはどれか。
- 住所
- 採取日
- 患者氏名
- 患者番号
- 依頼診療科
回答と解説
正解:1
検体採取ラベルには取り違えなどを起こさないために十分な情報を印字する。
1)住所は同姓同名患者の区別等に用いられるが、ラベルへの印刷は文字数の関係で適さない。
検体検査ラベルも印刷して貼れるようになってだいぶ楽になったはず。昔はラベル書くのもけっこう大変そうだったもんね。
過去問その4
検体検査に関するシステムについて正しいのはどれか。2つマーク。
- 標準化マスターの仕様が義務付けられている。
- オーダと検査結果は必ず1対1の関係にある。
- 微生物検査は結果に応じて追加オーダが発生する。
- 採取検体に対して複数の検査項目を指定できる必要がある。
- 血液検査の場合、入院・外来とも採血の実施時に実施情報が送信される。
回答と解説
正解:3,4
3)微生物検査では想定外の病原体が検出された場合などに感受性検査の追加オーダーが発生しうる。
4)1本の血清検体から数十もの生化学検査項目が測定される。
1)検体検査の分析操作に関わる情報などは標準マスターの範囲外で、検査システムでは分析業務に最適化されたマスターが使用される。
2)1つのオーダーに対し、2種類の検査結果が報告されることがある。
5)血液検査の場合は、採血時に実施となるのではなく、検査部門で検体受付がなされた時点で実施となることが多い。
おまけ
ストレスチェック制度とは
制度の目的
- 一次予防を主な目的とする(労働者のメンタルヘルス不調の未然防止)
- 労働者自身のストレスへの気づきを促す
- ストレスの原因となる職場環境の改善につなげる
ストレスチェック等の実施が事業者の義務となって法令で定められています。
まもなく試験ですね。受験される方、がんばってください!
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医療情報サブノート第4版 [ 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 ]
医療情報技師試験を受けようと思っている人へ!過去問Part14
2017年医療情報システム系 過去問
はいー。どうも!しよです。
もう試験もすぐそこですね。
お盆明けでしんどいと思いますが、あと少し、がんばりましょう!
医療情報技師試験の過去問+しよさんのぼやき付解説いきまーす。
過去問その1
医薬品との関連がもっとも低いのはどれか。
- 手術オーダ
- 創傷処置オーダ
- 糖尿病食オーダ
- レジメンオーダ
- 胸部単純撮影オーダ
回答と解説
正解:5
5)単純撮影は造影剤を用いない。
1)2)手術や処置には医薬品が欠かせない。
3)糖尿病食の対象となる糖尿病患者は食事療法・運動療法・薬物療法を併せて行っていることが一般的。
4)レジメンとは抗がん剤治療に関するもの。
治療(診療行為)を思い浮かべるとなんとなく想像つきそうな問題。
単純撮影はフラーっと撮影室に行ってパシャって撮影して終わり。
それ以外のモノはなんかしらの医薬品が回りにあるイメージ。
過去問その2
医療用医薬品へのバーコード表示の目的でないのはどれか。
- 有効期限の明示
- 医薬品価格の明示
- 取り違え事故の防止
- 医薬品流通の効率化
- トレーサビリティの確保
回答と解説
正解:2
医薬品のバーコード表示の目的は
医療安全の向上
4)流通の効率化を図る
5)流通過程を把握できるようにすること(トレーサビリティの確保)
3)バーコード認証で散り違え事故防止
1)バーコード規格には商品識別コード、有効期限、ロット番号を含む。
2)医薬品価格は変動するし、安全性の向上に関係なし。
いつも思うけど…バーコードのない時代って大変やったやろうなぁ。と。
何をするにしても細かくチェックもいるし。
バーコードができたことでかなりの効率化を図れている気がする。
てか、横文字よ…トレーサビリティ…文末参照!
過去問その3
麻薬施用者番号を管理するシステムはどれか。
- 麻薬管理システム
- 処方オーダシステム
- ユーザ管理システム
- 服薬指導支援システム
- 薬品情報提供システム
回答と解説
正解:2
麻薬施用者とは麻薬の施用を許可された医師、歯科医師を指す。
麻薬を含む処方・注射オーダーの発行には麻薬施用者番号の記載が必要。
これはひっかけ問題的な感じやなぁ。
麻薬施用者を管理するシステムとは?という字だけを見ると、ついつい『麻薬管理システム』とか答えたくなると思う。
麻薬管理システムは麻薬の使用管理なので、麻薬施用者番号は必要ないのでえすっ。
処方箋に麻薬施用者番号を記載するように、電カルやレセコンにはその番号を登録する場所があります。
過去問その4
処方オーダの機能に含まれないのはどれか。
- 調剤鑑査
- 薬剤検索
- 禁忌チェック
- 薬剤情報表示
- 院外処方箋発行
回答と解説
正解:1
1)調剤監査は薬剤師が処方箋に基づいて調剤した薬剤を監査する行為。
処方箋はオーダーされた時点で発行され、それを薬局で調剤する。
調剤が終了した後に監査する。
これは運用の流れを想像すると答えられる問題かなー。
処方オーダーには2)の医薬品検索必須だし、3)禁忌チェックもオーダー時にチェックがまずかからないと危険だし。
4)薬剤情報もオーダー時に見るものだし。
5)院外処方箋発行ができない処方オーダーはお話になりまへんわ。
おまけ
トレーサビリティとは
トレーサビリティは主に流通分野で使用されている言葉です。
生産物が消費者の元に届けられるまでの経路、廃棄されるまでの経路を追跡できる状態、可視化できる状態にしておくことをトレーサビリティの確保といいます。
まもなく試験ですね。受験される方、がんばってください!
勉強にはこれを使っています。 ↓ ↓ ↓
医療情報サブノート第4版 [ 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 ]