医-ラーニング

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紹介状なしで大病院へ行くとお金が高くなる?!

紹介状ナシで大病院へ行くと特別料金がかかります

どうも。しよです。

もうすっかり秋ですね。紅葉が始まってます。

 

さてさて、、、突然ですが、みなさんはかかりつけ医が決まっていますか??

もしかして、なんでもかんでも

大病院へ行けばいいや!その方が安心!!

とか思ってます??

 

ニュースです!

先日(平成30年10月10日)にかかりつけ医について読売新聞のニュースがありました。

引用します。

財務省は9日、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の分科会で、かかりつけの医師以外で受診した場合に患者の自己負担を増やす制度や、新薬の保険適用の際に費用対効果の検証を導入することなどを提言した。少子高齢化で膨張する社会保障費を抑制する狙いがある。


 財政審は今後、防衛や公共事業など各分野について議論を重ね、11月にも2019年度予算編成に関する建議(提言)を取りまとめる。

 政府は、医療費を押し上げる要因となる過剰な通院や受診を減らすため「かかりつけ医」や「かかりつけ薬剤師」への受診を推奨している。改革案では「少額の受診に一定程度の追加負担を求めていくべきだ」とした。

 医療の高度化で医療費が増加する要因となっている新たな医薬品の保険適用については、承認された医薬品全てを対象とするのではなく「安全性・有効性に加え、費用対効果や財政影響などの経済性の観点から」判断することを明記した。

 

これはどういうことかと言うと、

『今後は社会保障費の抑制のためにかかりつけ医を決め、

まずはその医療機関にかかり、そこから紹介状をもらって、

大病院へ行かなければ、負担増となるように制度変更しまーす。』

ということです。

 

大病院へいきなり行くとお金がかかる

なんでもかんでも

大きい病院へ行けばいいや!

と大学病院などの大病院へみなさんが押しかけてしまうと

高度な医療が必要な人が必要な時にその医療を受けられなくなる、ということが発生してしまいます。

あと、めちゃくちゃ混み合ってしまいますよね。

じゃ、どこに行けばいいのさ!?

と思うかもしれません。

 

みなさんの回りには様々な医療機関があります。

街のお医者さん的な役割のクリニック(診療所)や中小病院、

いろんなことに対応でき、救急対応などもしている病院、大学病院、などなど。

それぞれの医療機関によって対応している診療科も様々で、役割も違っています。

 

じゃ、どこに行けばいいのさ!?  ←2回目

 

それを適切な医療機関へ導いてくれるのがかかりつけ医の先生です。

 

平成27年から、大病院は地域の診療所等との連携を進めるように制度化され、その1つとして、紹介状なしで受診する患者に対して特別の料金を徴収することとなりました。

初診の場合、金額は5,000円以上(歯科は3,000円以上)で病院が決めた額を支払うこととなります。

また、診療所など他の医療機関を受診するように大病院から言われたとしても、患者が引き続き大病院の受診を希望する場合は、再診でもこの特別の料金として2,500円以上(歯科は1,500円以上)の病院が決めた額がかかることになります。

高度な医療を提供する場であるので、症状が落ち着くと、診療所など、かかりつけ医に診てください、ということなのです。

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                   ※政府広報オンラインHPから抜粋

 

この特別の料金がかかる医療機関は

  • 特定機能病院
  • 一般病床500床以上の病院

です!

一般病床200床以上500床未満の病院は病院によって異なります。

一般病床200床未満の病院や診療所はこの特別の料金はかかりません。

 

どうして大病院へいきなり行くとお金かかるの?

これは大病院、中小病院、診療所が連携し、それぞれの機能を生かして、質のいい効率的な医療サービスを提供するためということです。

 

中小病院や診療所は地域医療の窓口として、まず最初に患者さんの症状を確認し、風邪などの身近な病気やケガについては対応し、専門性の高いものについては、適した医療機関を紹介してくれます。

大病院は中小病院や診療所から紹介を受け、深刻な病気やケガなど、高度な医療サービスを求める患者を受け入れ、治療します。

そして、その治療が終わり、回復期に入ったり、症状が安定すると、今度は大病院から中小病院や診療所を逆紹介します。

 

この各医療機関の機能の分化を進めるために、大病院では特別の料金が発生する、ということですね。

 

みなさんのまわりの病院はどうですか?

 

かかりつけのお医者さん

かかりつけ医を決めて、そこに行くようにしていると、少なくとも5年は自分の医療情報が残っています。

カルテは5年間の保存義務がありますので。。

先生は過去に遡ってどんな病気をしたか、という把握もすぐにすることができます。

特に最近は電子カルテを導入しているところも多いですので、5年以上のデータが残っていることもあります。

若いうちはそんなに病院にかかることもないのかもしれませんが、

それでもその都度いろんなところに行くのではなく

かかりつけ医を決めておくのもいいと思いますよ!

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