医-ラーニング

医療事務や医療情報系のお勉強とその他イロイロ

医療情報技師試験を受けようと思っている人へ!過去問Part11

2017年医療情報システム系 過去問

はいー。どうも!しよです。

そろそろ試験も近づいてきてますね。

 

医療情報技師試験の過去問+しよさんのぼやき付解説いきまーす。

 

過去問その1 

通常、動画として記録される検査はどれか。

  1. PET検査
  2. 造影CT検査
  3. 頭部MRI検査
  4. 眼底カメラ検査
  5. 心臓カテーテル検査

f:id:sho-sh:20180626164808j:plain

 

回答と解説

正解:5

5)心臓カテーテル検査は造影剤を注入して血流の動きや心臓の動きを確認する検査。

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これ。。。前にも出したかも?TVでよく見るアレですアレ。心臓と血液が動いてるヤツね。

医療関係者じゃなくても知ってる内容と思うので、もし知らない!間違えた!!って場合は医療情報技師試験を受けるのは諦めることをオススメします。

 

過去問その2

医療情報の1次利用にあたるのはどれか。

  1. 医学研究
  2. 病院経営管理
  3. 医療政策の立案
  4. 保健所への報告
  5. 診療報酬明細書の作成

f:id:sho-sh:20180626164936j:plain

 

回答と解説

正解:5

5)診療情報を診療報酬明細書作成のために利用することは医療行為の公的書類作成のための利用であり、一次利用であーーる。

それ以外は患者の診療目的の利用や医療行為の公的書類作成のための利用ではなく、二次利用になる。

f:id:sho-sh:20180430165445p:plain

診療報酬明細書。わかりますか??当然わかりますよね??

レ・セ・プ・ト!

 

過去問その3

平成29年5月30日に全面施行された改正個人情報保護法で規定される「個人識別符号」に該当しないのはどれか。

  1. 個人番号
  2. 携帯電話番号
  3. 基礎年金番号
  4. 運転免許証番号
  5. 指紋特徴データf:id:sho-sh:20180626165028j:plain

 

回答と解説

正解:2

2)携帯電話番号は様々な契約形態や運用実態があることから個人を識別できるとは限らない。

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携帯電話の契約形態とは??プリペイド式とか法人契約とか。あと契約者と違う人が使ってるとか。

番号だけではハッキリしない。そこに他の情報が組み合わさって特定の個人を特定できる場合は個人情報になってしまいます!

ということで携帯のアドレス帳は個人情報。

 

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過去問その4

患者本人の同意が必要なのはどれか。

  1. 裁判所の令状によるカルテ開示
  2. 意識不明患者の病状の家族への説明
  3. 勤務先の上司からの問い合わせへの回答
  4. 児童虐待疑い所見の児童相談所への通告
  5. 一類感染症患者の診断の都道府県知事等への届出

f:id:sho-sh:20180626165106j:plain

  

 

回答と解説

正解:3

3)職場の上司等からの問い合わせについては第三者提供に該当するので、患者本人の同意を得ずに情報提供してはダメ!

f:id:sho-sh:20180430165445p:plain

これけっこう常識問題だと思う。

 

あと1ヵ月きりましたね。

ここから頻度を高めていきます。

 

勉強にはこれを使っています。 ↓ ↓ ↓

医療情報サブノート第4版 [ 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 ]

 

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電子カルテを導入する前に確認!目的が明確になってますか?

電子カルテ

台風が過ぎ去りました。

どうも。しよです。

被災された方々、お悔やみ申し上げます。

早く日常に戻れますようお祈りしております。

 

さて…

今回も電子カルテです。

 

電子カルテの選定

目的・目標を決めること

まず電子カルテの選定をする際に目的・目標を定めましょう!

電子カルテを導入したら何がしたいですか?

どうなりたいですか??

 

  1. 過去カルテの見やすさ?
  2. 効率化したい??
  3. 患者さんへ説明する際に視覚的に説明したい??
  4. 往診に利用する??
  5. 情報の共有をしたい?
  6. 文書を楽に作りたい?
  7. タブレット使って簡単に??
  8. とにかく安く??

 

以前の記事でも書いていますが、電子カルテは多種多様ありますが

大枠でできることはほとんどどこのメーカーも同じです。

 

患者カルテ作成⇒文書作成⇒検査データを閲覧⇒会計

 

あとは細かいところの違いを確認していくことになります。

上のうち1.2.3.6はほとんど同じなので自分の好みになるかと。

5はどこまでの範囲で情報を共有したいか、その範囲がメーカーにより異なります。

4はクラウド型を選択しましょう。

7は確認が必要です。

8は見た目上安く見えても実際に見積りしてもらうと違うこともよくあります。

安さに飛びつくと安物買いの銭失いにもなりかねないので

なぜ安いのか、理由を確認することが必要です。

 

まずデモを見る前に自分の目的や目標を決めておくことをオススメします。

そうしておくとデモを見る際にポイントを絞られますし

機能比較もしやすくなり、その点について自分の納得できるまで質問もできます。

 

デモは電子カルテのいいポイントをかいつまんで紹介し

実際に実務でやっているところを見せるわけではありません。

見栄えのいいところを見せてますので

目的が決まってないと全部よく見えてしまって

自分のところに合わない電子カルテを選んでしまう可能性があります。

 

最近の傾向としてタブレットを使用したデモは見栄えがいい。

タブレットいいねぇ!よし。これにするぞ!』

導入後、タブレット誰も使ってない…

 

こういうのけっこうあるんですよ。ホント。

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なんでもできるスーパー電子カルテ

えーーっと。

目的・目標を持つことは大事なのですが

大きく現実とかけ離れていることもあります。

診療所用の電子カルテは病院の電子カルテとは違い

パッケージで販売しているところが多いため

自院用にカスタマイズできるわけでもないんです。

 

カスタマイズをすると保守にも関わってくるので

コストを抑えるためにカスタマイズしないメーカーがほとんどです。

それでもなんとか自分の希望をかなえてほしい!

という場合は、対価を支払えば何とかなるかもしれませんが

ながく使い続けることを考えるとあまりお勧めでもありません。

 

保守するメーカーはシステムの更新をするたびに

その医療機関のために別対応をしないといけなくなります。

正常に動くかどうか?なども含め…

 

そしてそういうカスタマイズに対応する場合は

担当者レベルで対応していることが多いため

その担当者が辞めてしまうと、うまく引継ぎがされておらず

更新のたびに混乱する、ということもよくあります。

混乱することで困るのは結局医療機関の方なので

もし、カスタマイズしてほしい!というものがあれば

本当に必要なのか、もう一度考えてみましょう。

 

それでもなおその機能がいる!と思う場合は

対応してくれるのかどうか、

対応してくれる場合は継続することでどれだけの対価が必要なのか

事前に確認しておくことが必要です。

 

ということで、診療所用の電子カルテはなんでもできるスーパーシステムではないわけです。

今までの紙カルテの運用にあわせるのではなく

電子カルテに自院の運用をあわせていく必要もあります。

カスタマイズを考える前に、運用を変えることでカバーできないのか

今一度考えてみてください。

 

長ーーいお付き合い

電子カルテは1度導入をするとなかなか変更することができません。

ながーいお付き合いになります。

気に入らないからといって気軽に変更できないので

カルテメーカーやディーラーの営業マンに流されず選定する必要があります。

 

ナゼ変更することができないの??

各メーカーでデータでの仕様がバラバラで標準化されていないからです。

患者の基本情報やコストの部分は会計情報を駆使してなんとかなる可能性もありますが

記事の部分はA社のカルテからB社のカルテにするって言っても

診療所用電子カルテの場合は

過去のデータを簡単にB社のカルテには移せないんです。

 

でもカルテは5年の保存義務があります。

変えるときはどうするかというと

一般的に多いのはカルテの内容をPDFにしてお渡し!です。

仕様が標準化されれば電子カルテを変更することも容易になりますので

そうなればいいと思うんですけどね。

なんとリアルタイムなニュースがあったのでリンク貼ります。

 

www.medwatch.jp

 

以上、個人的な見解による電子カルテの選定のポイントでした。 

 

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どうして電子カルテを導入しようと思ったの?~~検討するきっかけ~~

電子カルテ

どうもどうも。しよです。

台風ですね。

しかも東から台風がやってくるという。

へんなの。

 

さて、前回までの

『診療所(クリニック)の電子カルテクラウド型がトレンドっぽい』

 の続きです!!!!

sho-sh.hatenablog.com

 

タイトルと内容が合わなくなってきているのでタイトルをチェーンジ。

今回は『電子カルテを導入したい!』と思うに至ったきっかけについて。

 

普及がなかなか進まなかった電子カルテですが

それでもじわりじわりと増えていってます。

電子カルテを導入したい!と思っているところも多いのです。

じゃ、そのきっかけはなんでしょう。

 

電子カルテ導入を検討するきっかけ

電子カルテの普及率はとても低く約35%くらいしかありません。

↓ ↓ 参照 

sho-sh.hatenablog.com

 

電子カルテは今後、どんどん市場規模が拡大すると予想されており

(そりゃ普及率低いしね)

導入を検討するところも増えてきています。

検討をするきっかけとしては

  • 開業する
  • 代替わり
  • レセコンの更新(入れ替え)にあわせて電子カルテを追加
  • 膨大な紙カルテの保存場所に苦慮
  • はやりだし~~

これらをよくお聞きします。

 

開業する

開業する場合はほぼ100%電子カルテを検討されるのでは?

通常は病院で働いていてそこから独立し、開業という流れかと思いますが

大病院ほど普及率が高いので、勤務されている先生方は電子カルテに慣れています。

また大学病院で電子カルテじゃないとこってあるの?くらい

大学病院は電子カルテ導入済みだと思いますので

そこで勉強をしてきた医学生や研修医も電子カルテに慣れています。

その電子カルテに慣れてきた人たちが紙カルテ書けると思います?

おそらく紙カルテの書き方から勉強しないといけなくなると思います。

そもそも日頃、文字を書くことが少なくなっている今の時代。

急に紙カルテとか、腱鞘炎になる。

 

代替わり

ということで、必然的に代替わりの際にも電子カルテを検討されます。

代替わりというか…

親子〇代続く診療所で若先生が戻ってきたーとか

若先生が中心になるーとか、、

あと、血縁関係のない第3者が継承される場合もあり、

その際にも電子カルテを検討されます。

それはやっぱり若い先生は電子カルテに慣れていて

紙カルテには馴染みがなかったりするからですネッ。

 

そもそも紙カルテって字が読めなかったりするんです。

 

レセコンの更新(入れ替え)に合わせて

これも多い理由の1つです。

通常レセコンは約5年に1回、買い替えが発生します。

買い替えとは…

新しいシステムへの入れ替えです。

ハード(PC等)も含めて心機一転、新しく変わります。

使い方もガラって変わる場合もあるし

似たような使い方のまま変えられる場合もあります。

一部のレセコン(例えばORCA)の場合は

システムはそのままでハードだけ入れ替えます。

 

レセコンはリースで購入されるところも多いですが

リース終了のタイミングとともにディーラーから更新(買い替え)の営業攻勢が始まります。

『新製品が出てます』

『新しいシステムに変更をお願いします』

『サポート終了になります』

電子カルテはどうですか?』

などなど。。。

そういうタイミングでだいたい1度は

『うーーん。どうせ買うなら電子カルテ?』

と考えるのではないかと思います。

 

そうです。その更新(買い替え)にはお金がかかります。

はい。ここで話が飛びますが…

このお金。いくらかかるか選定段階で確認してみましょう。

電子カルテもレセコンもオンプレ型のシステムは業務用PCで動いているものも多く

同じメーカーの新システムに変更するにしても

初期費用が最初に導入した時と同じくらいかかる場合もありますし

ユーザー価格の場合もあります。

オープンソースORCAクラウド型の場合はハードの更新のみが多いです。

 

『そもそも入れ替えないといけないの??』

と思いますよね。

そうなんです。入れ替えてください。

 

この辺の話はまた別にしましょうかね。

長くなるから。

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膨大な紙カルテの保存場所に苦慮

これは物理的に紙カルテをしまう場所がない問題です。

紙カルテというか紙。

これは上のレセコンの更新(買い替え)に合わせてきっかけでもあるのですが

カルテは5年の保存義務がありますので紙カルテはどんどん増えていきます。

それに付随する書類も増えていきます。

開業の時には思いもよらなかったくらいの量が増えていきます。

それに嫌気がさしていてレセコンの更新(買い替え)時期を待っているケースもあります。

 

この場合、電子カルテ=ペーパーレス!!と思いこんでることも…

気持ちはわかります!

が、実際に紙はなくなりません。

会社でもそうでしょう?

紙は完全になくなりますか?

まぁ、細かいものでもすべてその都度スキャンするなら別。

 

はやりだし~~

こういうのもあるんですねぇ。

『最近、電子カルテのところがけっこう増えてるし。うちも電子カルテにするか!』

ただPCが得意じゃなかったりするんだ。

先生も職員も。。。

慣れた!までたどり着けられればいいのですが…

 

1人で完結できるぅ~

これは稀なケース。

事務職員がいろんな理由で退職し、窓口の会計業務が一次的にでも大変になることありますね?

それを経験した後に

『1人で診察から会計までする!』

と思う方が稀におられます…

 

ハッキリ言っておきましょう。

1人で完結は無理!

ドクターは診察が仕事です。

会計までするって、そんなにヒマ?

時間もかかります。

『電カルが勝手に計算してくれる』

いやいやいやいや。んなわけないし。

そしてシステム的なことだけではなく

医療事務の人は最初に患者さんに会って

最後に患者さんを見送ります。

そこまで先生、できるんですか? 

 

まとめ

まぁ、電子カルテを導入しよう!と思うきっかけは多種多様あるわけです。

車買おう!とか家買おう!とかと一緒です。

だいたい共通するのは

  • 情報を共有したい。
  • 紙カルテを使いたくない。
  • 効率化をしたい!!

これに加えてそれぞれの目的も追加されていきます。

ただ、目的を見誤るとかえって大変になることもしばしば。

次回は『電子カルテに求めていること』について書きましょうかねぇ。

 

ということで、次回も電子カルテネタで続きます。

 

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診療所(クリニック)の電子カルテはクラウド型がトレンドっぽい~その5~

電子カルテ

 

はいー。しよです。元幸子でもあります。

呼ばれたらどこでも登場します。

さてさて、今回も電子カルテについてです。

 

前回、日本医師会の通称ORCA(レセコン)の公開により

電子カルテも含め、低価格化が進んでいることを書きました。

 

sho-sh.hatenablog.com

 

ORCAに連携する電子カルテは乱立し

それぞれの価格競争も激化していくことになりますが

それは一体型の電子カルテも同様。

じわじわと価格が下がってきました。

 

クラウド

次はクラウド化の波です。

医療情報の外部保存のガイドラインが発表され

医療システムもクラウド化の波がやってきました。

クラウド化により、さらに導入費用の低価格化が進みます。

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民間企業先行でORCAクラウド化します。

これでORCAの初期費用がまた下がります。

そしてORCAに連携するクラウド型の電子カルテが出てきます。

 

初期費用(イニシャルコスト)

ここも初期費用が下がります。

クラウド型&分離型(ORCA+レセコン)です。

2つ合わせるとけっこう下がります。

じゃ、これでよくない??て思ったアナタ!

お待ちなさい。

 

初期費用初期費用としつこく書いてますけども。

その1でも書いた通り、クラウド型は初期費用は低いのですが

月額費用(ランニングコスト)はオンプレよりも高い傾向にあります。

 

sho-sh.hatenablog.com

 

クラウドの場合は医療情報のガイドラインうんぬんかんぬん…

ということで、月額利用料がうんぬんかんぬん。。。

上の『その1』を見てくだせぇ。 

 

月額費用(ランニングコスト

電子カルテには必ずその後に費用が発生します。

保守費用と利用料。

この金額が月額いくらか、またそれ以外に発生する費用はいくらなのか? 

トータルで見ないと、おいおい安くなってないやん!ってなります。

 

実際、5年~10年とかで計算してみるべし。

 

またまた低価格へ

それからクラウド電子カルテが一体型にもどんどん出始め

全体的にまたまた価格が下がってきます。

一体型電子カルテのメーカーも黙ったままではありません。

コストカットをして低価格でも耐えられるような体制を作ります。

 

で。今。

一体型の電子カルテは初期費用がけっこう下がってきてて

オンプレ型&分離型よりも低い価格のモノも出てきてます。

クラウド型については初期費用0円をうたっている電子カルテも出てきており

 

価格帯、種類についても多種多様。

 

が!!思い出してください。

電子カルテって目的は一緒なので機能は大まかにいうと

ほぼほぼ変わりません。

何が違うかって言うと操作性と見た目。

 

じゃ、次回は機能的なこと行きますよー。

 

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診療所(クリニック)の電子カルテはクラウド型がトレンドっぽい~その4~

電子カルテ

 

毎日ホントに暑いですね。

暑さにはちょっと強いしよです。

さてさて、今回も電子カルテについて書いちゃいます。

 

が、、、なんだかとても長いシリーズになりそうなので

ある程度たまったらまとめた方がいいのだろうかと思い始める…

後々、まとめることにします。

それまで読み飛ばしていただいてもいいですし、ご興味ある方はどうぞ!

 

前回までの復習

電子カルテの分類、特徴、導入にかかる費用について数回に渡って書いてみました。

前回分です! ↓ ↓ ↓ 

sho-sh.hatenablog.com

  

sho-sh.hatenablog.com

  

sho-sh.hatenablog.com

 

前回、医療機関ではICT化が進みにくく

電子カルテの普及率が低いということを書きました。

その一因として導入費用の高さがあげられています。

 

低価格化

レセコンの価格破壊

高い導入費用でなかなかICT化が進まない中、

日本医師会の日医標準レセプトソフト(日レセ)

通称ORCAというシステムが登場します。

このORCA電子カルテではなく

レセプトコンピューター(レセコン)です。

このレセコンを日本医師会が2002年オープンソースとして公開しました。

ORCA Project:日本医師会ORCA管理機構

「日医標準レセプトソフト」を公開します

現在、全国約10万箇所の医療機関の8割以上が、毎月の診療報酬を請求するため、専用コンピュータ(レセコン)を使用しています。このレセコンは、主に民間企業主体で開発・販売され、メンテナンス費用を含めると、高いものでは700万円から800万円、安いものでも300万円から400万円の投資が必要でした。また、それぞれの企業が独自に開発を進めた結果、データの形式にほとんど互換性がなく、ネットワーク化も進んでいません。
そこで日本医師会では、医療のIT化、医療情報の標準化を進めるためにORCAプロジェクトを立ち上げ、その1つの手段として、ネットワーク端末としても利用できるレセコンの開発に着手してきました。そして、これを日本医師会独自のものにおしとどめることなく、国民に良質の医療を提供するため、広く一般に利用できるよう公共財的な位置付けで、このプログラムを公開することを決定しました。

ポイントかなと思うところに勝手に線をひきました!笑

 

このORCAはどんどん普及していきます。

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それまで初期導入費用が300万円台~していたものが

地域にもよりますが

最小構成なら100万円台で購入できるようになりました。

 

従来のレセコンは開発メーカーが独自開発をするため

初期導入費にソフト+ハード+導入費用がかかっていましたが

ORCAの場合は、ソフトの部分が日本医師会より無償公開されたため

ソフト部分が費用としては発生しません。

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これによってどんどんORCAの普及率が高くなっていき

他のメーカーもその価格を追従していくことになります。

結果、レセコンの価格破壊が起こります。

 

ORCAと連携する電子カルテ

日本医師会ORCAオープンソースにて公開したことにより

このORCAに連携する電子カルテがどんどん世の中に出てきました。

前回書いた通り、市場規模が拡大する見込みも合わさり

医療業界以外からの新規参入の企業も増えています。

 

電子カルテの開発メーカーは一番厄介な診療報酬の計算部分をORCAに任せ

複雑な診療報酬制度の知識が高くなくても電子カルテの開発をすることが可能です。

また、制度改定に対応させることも必要ありません。

結果、開発コストが下がります。たぶん

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ということで、今ではORCAと連携するとうたっている電子カルテ

無床診療所対応:37件

有床診療所対応:19件

病院対応:15件

これだけリリースされました。

 

これらの電子カルテは先に書いた通り、レセコン部分はORCAを利用するので

その分のコストが下がり、導入費用が安くなります。

このORCAを利用した電子カルテを『その2』で出てきた『分離型』の電子カルテと分類します。

が、、、『一体型』も黙っちゃいません!

 

ということで、ORCAの誕生で電子カルテの低価格化につながるのですが続きは次回。

次回は電子カルテの低価格化についてデス。

 

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