医-ラーニング

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電子カルテがない時代の医療事務のお仕事 ~~紙カルテと受付編~~

医療事務の歴史

どうも。しよです。

Twitterで昔の医療事務についてのネタがあり

ちょっと懐かしくなったので、

医療事務の歴史を振り返ってみたいと思います。

わーーーパチパチ。

とはいえ、大昔までとはいかないので、近代歴史ということで。

 

自分はこういうことをやっていたー

という方もいると思います。

もし、そういうのがあれば、ぜひ教えてください!コメントにでも

 

それから電子カルテしか知らない方もいると思います。

もし、ひと昔前だったら!と想像してみてください。

今の仕事が少し違って見えるかもしれません。

 

 

レセコンや電子カルテがない時代

ひと昔前は医療機関もIT化が進んでおらず、全て紙と手書きで対応です。

一般企業と比べて医療機関はIT化が遅れてる、遅れてると言われ

なかなかIT化が進まず、アナログな対応が続いていました。

 

通称レセコンと呼ばれるレセプトコンピューターが誕生したのは1970年代始め

そこから進化していき、1980年代より普及し始めます。

また電子カルテが日本で初めて認められたのは1999年のこと。

電子カルテもやっとそこから普及が進みます。

 

ではそれまではどうだったのか??

当然、すべてのことが手書き対応です。

 

カルテ

カルテは紙で作成し、手書きで書き込みます。

昔はB5のものが主流でしたが、世の中でA4が主流になるにつれて

カルテもA4が多くなっていき、

カルテ棚がB5なのでA4のカルテになかなか変えられない

という医療機関もありました。

 

カルテは5年の保存義務がありますので

カルテを保管しておく保管場所が必要でした。

また保管方法も、目的のカルテが見つけやすいよう

医療機関で工夫されていたようです。

 

今でも紙カルテのところは多く残っています。

 

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ちなみに…レントゲンももちろんアナログなので

X線写真を保管しておく場所もありました。

今みたいにパソコンで画像をいつでも見られるというわけではないのです。

まずX線写真を探しに行かないといけません。

 

そのX線写真はシャウカステンという

蛍光灯などの発光を備えた設備を通して確認します。

よく診察室にある白く光る明るいアレです。アレ。

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受付の仕事

レセコンが普及してからはカルテの1号用紙(表紙)も印刷できるようになりますが

(名前や住所など基本情報などが書いてあるところ)

レセコンがなければすべて手書きです。

 

患者さんの受付を行った人の仕事はまずカルテの用意です。

 

初診⇒カルテを手書きで作成(1号・2号・3号用紙を綴じて1冊のカルテになっている)

 厚紙で綴じてあったり

 糊で貼り付けてあったり

 紐で綴じてあったり

 近年ではクリアファイルに綴じてあったり

 

再診⇒カルテを探しに行き、膨大な量の中から目的のカルテをピックアップ。

 2号3号用紙に書くところが少なくなっていたら補充

 

初診・再診ともカルテを目的の場所(診察室や処置室)へ持っていきます。

持っていくだけではなく、しまうまでが重要です。

しまうタイミングも医療機関によってルールが決まっています。

紛失すると大変です。

 

電子カルテだとパソコンで受付の処理をするだけなんですけどね。

カルテを片付けることもないですね。 

 

そして紙カルテはどんどん分厚くなっていくので

時々リセットします。

基本情報とサマリーだけ転記して新しく作り直したり。

 

ハンコ

手書きカルテの場合、同じ内容の単語を書くことも多いので

ハンコをたくさん用意されていました。

〇保険者番号 〇薬剤名 〇特定疾患処方管理加算 〇処方料 〇診療セット etc

これ電子カルテで使用するセットのようなものと一緒です。

大量のハンコがあるんですよねー。

これをレセプトにも使用します。

 

ひと昔前の経理処理とかもこんな感じではないでしょうか。

勘定科目や物品などのハンコが大量にあったのではないでしょうか。 

 

今、電子カルテで処理されている方、想像できます??

IT化したことでずいぶん効率化できていることがわかると思います。

 

ちょっと長くなったので、この辺で終わりにします。

次回は『ひと昔前の窓口のお仕事について』です。

 

 

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