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電子カルテがない時代の医療事務のお仕事 ~~レセプト編その1~~

医療事務の歴史

どうも。しよです。

前回に引き続き、医療事務の歴史を振り返ってみたいと思います。

 

 

前回はIT化が進んでいないひと昔前の窓口での会計業務について振り返ってみました。

前回分 ↓ ↓ ↓  

sho-sh.hatenablog.com

 

レセコンや電子カルテがない時代

今回はレセプト業務についてです。

IT化されていない時代、当然レセプトは手書きです。

カルテを見ながら電卓やそろばんを使ってレセプトを作っていきます。

 

手書きレセプトと言えば、医療事務の資格を取得するときに

実技試験で手書きレセプトを作成したりしますね。

アレです、アレ。

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レセプト業務と言えば医療事務の仕事でもっとも重要な仕事ですが

今と昔では驚くほど業務効率が違います。

 

資格試験ではなく、業務の中で手書きレセプトを作ることを想像してみてください。

ものすごい時間がかかると思いませんか?

そしてレセプトの提出期間は…

今と変わらずレセプトは10日までです。

 

また今のように『オンラインでピロっと送信』というわけではなく

審査支払機関に届けないといけないので

郵送するならさらに締め切りは早くなります。

 

では、どういう業務だったのか。

 

現在のレセプト業務の流れ

まず、現在のレセプト業務について、ふれておこうと思います。

ほとんどのところが電子カルテやレセコンを使用されていると思いますので

手書き・紙レセプト提出以外の一般的な流れをご紹介します。

  1. レセプトチェック機能またはレセプトチェックソフトで機械的なチェック
  2. チェック用レセプトの印刷(もしくは画面上)で目視によるチェック
  3.  チェック内容を修正
  4. 返戻分や月遅れ分等の処理
  5. レセプトデータを作成
  6. オンラインにてデータ送信。もしくはCD-Rなどの記憶媒体にデータを保存して審査支払機関(支払基金または国保連合会)に郵送や持参などで提出

おそらく、だいたいこんな流れではないかと思います。 

 

レセプト用紙

昔を振り返るのに、まずはレセプト用紙の件です。

まずはレセプト用紙から違います。

現在は白紙のA4用紙に印刷していると思いますが

以前は罫線付きの専用紙を購入していました。

コスト高。

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…そして穴あきだったりします。

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紙レセプトを提出することを知らない場合は穴??って思いますよね。

レセプトは指定の順番に並べて紐で綴じないといけません。

昔は千枚通しで穴を開けてたそうです。

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さらにこういう色のついたレセプトも。

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たしか高齢者の保険分は色がついたレセプト。

 

さらにさらにもーーっと昔、用紙の大きさはB5です。

保険種別ごとに色が違っていたということで

他にも緑だとかピンクだとかいろんな色がありました。

 

ひと昔前のレセプト業務の流れ

紙レセプトを提出する場合の一般的な業務の流れです。

  1. 保険種別ごとにカルテや会計欄を見ながらレセプトの作成(レセコンがある場合はレセプトを印刷)
  2. レセプトを目視でチェック
  3. 返戻分や月遅れ分の処理 
  4. レセプトの並び替え
  5. 総括表や福祉請求書等の作成
  6. レセプト・総括表・福祉請求書を綴じる
  7. 審査支払機関へ郵送もしくは持参

だいたいこんな感じでしょうか。

 

紙レセプトの提出の場合は、この並び替えや総括表の作成が

めんどくさいことこの上ないわけです。

電子レセプトなら、並び替えは必要ないし、総括表も自動で作成できます。

この流れだけを比較してみても、かなりの非効率というのがわかると思います。

 

じゃ医療事務の資格を取るときにレセプト作成を勉強したのは全て無駄?!

いいえ。そんなことはありません!

基本を知っておくことは何事でも必要です。

現状、レセプトの点検には目視チェックも重要となっていますので

無駄にはならないんですよ。

 

ではそのレセプトのチェックや紙レセプトの提出ルールについてはまた次回以降に。

 

 

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