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電子カルテがない時代の医療事務のお仕事 ~~レセプト編その2~~

医療事務の歴史

どうも。しよです。

前回に引き続き、医療事務の歴史を振り返ってみたいと思います。

 

 

前回はIT化が進んでいないひと昔前のレセプト作成について振り返ってみました。

前回分 ↓ ↓ ↓  

 

sho-sh.hatenablog.com

 

レセコンや電子カルテがない時代

今回もレセプト業務についてです。その2。

今回はレセプトでもチェックについての今昔を比較してみたいと思います。

 

さてさて。レセプトの作成が終わったら、

レセプトのチェックをすることになります。

レセプト点検業務です。

 

現在のレセプトチェックは? 

現在はレセコンやレセプトチェックソフト等で

システム的にレセプトをチェックすることができます。

電子カルテによっては診療内容を入力する際に

リアルタイムで薬剤と病名などのチェックするものもあります。

 

一般的にはまずひと通り、システムでチェックをかけた後に

目視チェックに入るところが多いのではないでしょうか。

もしかしたらレセプトチェックはシステム任せ!というところも

診療科や規模によってはあるかもしれません。

 

ひと昔前のレセプトチェックは?

しかし、ひと昔前はシステム的なレセプトチェックはできませんでしたので

レセプトチェックは今よりも医療事務のスキルと経験をフル活用

最初から1枚ずつ目視で確認を行っていきます。

 

電卓そろばん片手にこの時に仕事のすべてをかける!

残業するのは当たり前!!できるまで帰りません!!!

 

という時代。

レセプトの束を抱え、事務室でせっせとレセプトチェックをしていたわけです。

10日には送らないといけないですからね。

達成感は今よりあったかもしれませんね。知らんけど…

 

レセプト業務の業務効率

今でも医療事務の仕事は月末月初は大変!大変だ!と言いつつ

ここに充実感を感じている人も多いのではないかと思います。

システムで多種多様なチェックができる今でも

以前のようにレセプトを印刷してチェックするという業務の流れが残っています。

 

紙に印刷してチェックするって今どき一般企業ではあるのでしょうか?

しかもレセプトは1人1枚なので印刷枚数は膨大で、印刷する時間も必要です。

電子レセプト請求の場合、紙レセプトは必要ないので

チェック後にシュレッダーで処分する必要もあります。

個人情報の塊なので、メモなどに使えない。

たしかに紙のチェックじゃなければやりにくいと正直思います。

それだけレセプトが複雑。

画面でのチェックも疲れます。

それでも、毎月毎月、レセプトのチェックを行なうために

レセプトは患者の数だけ印刷されるのです。

エコではないんですよねぇ。

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病名チェック

ここで少し寄り道。病名についてです。

 

病名は現在、ICD-10という世界保健機関(WHO)が作成した分類が使われています。

このICD-10とは病因・死因を分類し、

その分類をもとに統計データを分析するためのもので

日本でもICD-10に基づいた病因・死因の統計がとられ

医学的分類としてカルテの管理等に活用されています。

 

このICDの正式名称は「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)」といいます。

長すぎ。。。

よくICD-10コード標準病名と言われたりします。

 

1900年に第1版が出版されて以降10年ごとに改訂され、

ICD-10は1990年に採択された第10版となるので、ICD-10ということ。

そのうちICD-11になるのでしょうね。

 

レセプトなどで使う病名は、レセプトの電子化に伴い

以前のようにどんな病名のつけ方でもいいというわけではなく

このICD-10コードを活用した標準病名マスターを使用し

一定のルールの中でつけていくことになります。

例えば(〇〇〇)というカッコを使わない、とか1行1病名とか。

あまりにルールを無視したつけ方をしていると

審査支払機関から『もう少しルール守ってねー』というような通知がきます。

 

そのマスターを使用することにより、

審査支払機関・医療機関の両者とも機械的なチェックがかけられるようになります。

このことは業務効率化につながっています。

 

ということで、レセプトチェックについて、いかがだったでしょうか。

もし、自分ところはこの手順!という方いらっしゃいましたら

コメントにでも入れてください!

 

次回は『紙レセプト提出のためのルールについて』です。

 

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